マチュピチュのサーキット2A vs 2B(2026年):違い、順路、どちらを選ぶべきか
サーキット2は、正式にはマチュピチュ・クラシックまたはリャクタ・サーキットと呼ばれ、絵はがきのような絶景と市街地区の見学を組み合わせられるため、最も人気のあるサーキットです。販売されるルートは2-A(設計ルート)と2-B(下段テラス・ルート)の2つ。結論から言うと、料金、入場時間、最大滞在時間はどちらも同じで、巡る場所もほぼ共通です。文化省の公式マップによると、違いは見学の序盤にあります。2-Bは見張り小屋エリアの展望ポイントのひとつ「下段プラットフォーム」まで行きますが、2-Aはそのプラットフォームには行かない代わりに、太陽の神殿の展望ポイントへ下りていきます。また、2-Aのほうがチケットの枠がかなり多くなっています。このガイドでは2つのルートを項目ごとに比較し、選び方をアドバイスします。
サーキット2A vs 2B早見表
| ルート2-A:設計ルート | ルート2-B:下段テラス・ルート | |
|---|---|---|
| 距離(往復、公式パネルによる) | 1.3 km | 1.4 km |
| 定番の絵はがきビュー | あり(農業地区のテラスから) | あり(下段プラットフォームから) |
| 下段プラットフォーム(見張り小屋エリア) | なし | あり |
| 上段プラットフォーム | なし | なし |
| 太陽の神殿の展望ポイント | あり | なし |
| 太陽の神殿(建物内部) | なし | なし |
| 神殿の広場、聖なる石、コンドルの神殿 | あり | あり |
| 最大滞在時間 | 2時間30分 | 2時間30分 |
| 入場時間 | 6:00〜15:00の毎正時 | 6:00〜15:00の毎正時 |
| 2026年の1日の枠(ローシーズン/ハイシーズン) | 1,400/1,600 | 500/800 |
| 外国人大人の料金(SERNANP料金込み) | S/163 | S/163 |
サーキット2とは?2つのルートの共通点
サーキット制度は2024年6月1日から導入されており、大臣決議(RM)528-2023-MCによって定められました。この規則はサーキット2を次のように説明しています。農業地区とリャクタ(インカの都市)の市街地区を含み、見張り小屋に付随するプラットフォーム、リャクタ・プンク(市街地区への入口の門)、石切り場地区と太陽の神殿の展望ポイント、植物園エリア、主神殿と三つの窓の神殿、聖なる石、コルカ(倉庫)地区を巡ります。サーキットの公式パネルには、2つのルートとも「標準的な体力を要する」と書かれています。
2つのルートの共通点はほぼすべてです。
- 同じ基本チケットと同じ料金。 チケットS/152にSERNANP料金S/11を加え、外国人大人は合計S/163です。
- 同じ入場時間。 6:00〜15:00の毎正時に入場できます。
- 同じ最大滞在時間。 RM 528-2023-MCおよび各ルートの公式マップによると、入場から2時間30分です。
- 一方通行。 どちらも標識で順路が示されており、引き返すことも別のルートに移ることもできません。選択していないルートや立入禁止区域に入ると、退場させられます。
- オプションの登山なし。 サーキット2には山は含まれません。ワイナピチュやマチュピチュ山に登りたい場合は、別のサーキットのチケットが必要です。
ルート2-A(設計ルート)の順路
ルート2-Aの公式マップによると、見学は次の順番で進みます。
- 入口からテラス沿いに上る。 入場ゲートから、農業地区のテラスの端に沿って上っていきます。
- 農業地区のテラス。 下段プラットフォームに着く手前で、ルートは都市の方向へ曲がります。この区間には公式パネルで撮影スポットと解説ポイントが示されており、都市とその背後のワイナピチュを望む絵はがきビューが楽しめます。
- 空堀と市街地区への入場。 ルートは都市の上部へと進みます。
- 花崗岩の混沌(石切り場)。
- 太陽の神殿の展望ポイント。 2-Aだけの寄り道で、太陽の神殿を見下ろせる展望ポイントまで短い区間を下ります。神殿は外から眺める形で、太陽の神殿の建物内部はサーキット3に属します。
- 神殿の広場。 主神殿と三つの窓の神殿があります。
- インティワタナのピラミッド。 ルートはそのすぐそばを通ります。
- 聖なる石。 見学の最も奥にあたる地点で、ワイナピチュの管理ブースの隣にあります。
- 東側地区を通って戻る。 12の開口部(ドセ・バノス)、東のコルカ、水鏡の複合施設、コンドルの神殿、ピソナイ広場を通り、考古学保護区のそばを進みます。
- 出口。 テラスを下って出口へ向かいます。
ルート2-B(下段テラス・ルート)の順路
ルート2-Bの公式マップが示す順路は、次の2点を除いてほぼ同じです。
- 入口からテラス沿いに上る。 2-Aと同じです。
- 下段プラットフォーム。 ルート名の由来となっている場所です。2-Bは手前で曲がらず、見張り小屋近くの下段プラットフォームまで道を進み、その後都市の方向へ戻ります。公式パネルではここに撮影スポットと解説ポイントが示されており、パネルの写真にはワイナピチュを背にしたリャクタの定番ビューが写っています。
- 空堀、市街地区への入場、花崗岩の混沌。 2-Aと同じです。
- 太陽の神殿の展望ポイントへの寄り道なし。 2-Bは都市の上部を通り、花崗岩の混沌の前を過ぎて、そのまま神殿の広場へ向かいます。
- 神殿の広場、インティワタナ、聖なる石を経て、12の開口部、東のコルカ、水鏡、コンドルの神殿、ピソナイ広場を通って戻るのは2-Aと同じです。
- 出口。 テラスを下って出口へ。
各ルートで見られる場所
| 場所(公式マップの番号) | ルート2-A | ルート2-B |
|---|---|---|
| 1. 下段プラットフォーム | なし(手前で曲がる) | あり |
| 2. 上段プラットフォーム | なし | なし |
| 3. 空堀 | あり | あり |
| 4. 太陽の神殿の展望ポイント | あり | なし |
| 5. 花崗岩の混沌 | あり | あり |
| 6. 神殿の広場 | あり | あり |
| 7. インティワタナのピラミッド | そばを通る | そばを通る |
| 8. 聖なる石 | あり | あり |
| 9. 12の開口部 | あり | あり |
| 10. 東のコルカ | あり | あり |
| 11. 水鏡の複合施設 | あり | あり |
| 12. コンドルの神殿 | あり | あり |
| 13. ピソナイ広場 | あり | あり |
| 14. 考古学保護区 | そばを通る | そばを通る |
この表は、文化省がmachupicchu.gob.peで公開している各ルートの公式マップ(2024年6月)と、2026年に公開されたサーキット2のパネルに基づいています。なお規則上、通路は保存上の必要に応じて標識を変えるだけで変更できるため、現地では常に標識の指示が優先されます。
上段テラスと下段テラス:よくある誤解
多くの旅行会社は、2-Aは「上段のテラスを通る」、2-Bは「下段のテラスを通る」と説明しています。しかし公式マップはそうなっていません。2-Bの「下段テラス」という名前は見張り小屋エリアの下段プラットフォームを指しており、マップ上でそこまで行くのはむしろ2-Bです。一番高い場所から撮る写真で知られる上段プラットフォームは、どちらのルートにも含まれず、サーキット1(ルート1-B、上段テラス)に属します。
入場時間、滞在時間、猶予時間
- 入場時間: どちらのルートも6:00〜15:00の毎正時。
- 最大滞在時間: 入場から2時間30分。14:00または15:00に入場する場合は、最長17:30まで滞在できます。不可抗力の場合を除き、再入場はできません。
- メインゲートでの猶予時間: 通常の需要の月はチケット記載時刻から30分、需要が最も多い月は45分です。2024年に公表された公式の入場時間資料では、需要が最も多い月を6月1日〜10月15日と12月30日・31日としています。
滞在時間を超えると、規則上は即時退場の対象となります。実際には、2時間30分あれば写真撮影や解説で立ち止まりながら1.3〜1.4 kmを歩くのに十分ですが、各ポイントでゆっくり過ごすほどの余裕はありません。
2026年のルート別の枠
RM 000285-2025-MCとその付属書は、2026年の1日の入場上限をルートと時間帯ごとに割り振っています。
| ルート | ローシーズンの1日の枠 | ハイシーズンの1日の枠 | ハイシーズンの時間帯ごとの枠(オンライン+窓口) |
|---|---|---|---|
| 2-A 設計ルート | 1,400 | 1,600 | 160(100+60) |
| 2-B 下段テラス | 500 | 800 | 80(70+10) |
2026年のハイシーズン(1日の総上限5,600人)は、1月1日、4月2日〜5日、6月19日〜11月2日、12月30日と31日です。それ以外の期間の総上限は4,500人です。ルート2-Aと2-Bを合わせると、1日の枠はローシーズンで1,900、ハイシーズンで2,400となり、ほかのどのサーキットよりも多くなっています。
料金
| 入場者の種類 | チケット | SERNANP | 合計 |
|---|---|---|---|
| 外国人大人、ルート2-A | S/152 | S/11 | S/163 |
| 外国人大人、ルート2-B | S/152 | S/11 | S/163 |
SERNANP料金は2026年5月1日から徴収されています。学生、3〜17歳の未成年、ペルー人、アンデス共同体の市民には割引料金があります。料金表の全体はマチュピチュの入場券ガイドでご覧いただけます。
2-Aと2-B、どちらを選ぶ?
- 絵はがきのような写真を最優先したい: 2-B。見張り小屋近くの下段プラットフォームまで行けます。2-Aでも、少し手前のテラスから定番のビューを楽しめます。
- 外からでも太陽の神殿を見たい: 2-A。太陽の神殿の展望ポイントが含まれます。
- 購入が直前になる、またはハイシーズンに旅行する: 2-A。シーズンによって2倍以上の枠があります。
- マチュピチュ村(Machupicchu Pueblo)の窓口で買う予定: 2-A。ハイシーズンには時間帯ごとに60枠が窓口販売用に確保されており、2-Bの10枠を大きく上回ります。
- 子ども連れ、または時間があまりない: どちらでも大丈夫です。2-Aのほうが100メートル短いものの差はわずかで、どちらにも階段があります。
- 2日間ある、またはチケットを2枚買う: 2-Aと2-Bはほとんど重なるので、両方行く意味はあまりありません。サーキット2にはサーキット1かサーキット3のルートを組み合わせるのがおすすめです。全ルートの比較はマチュピチュのサーキットガイドをご覧ください。
私たちの結論: 希望の時間帯に両方空いているなら、下段プラットフォームからの眺めを求めて2-Bを、太陽の神殿の展望ポイントに興味があるなら2-Aを選びましょう。片方しか残っていなければ、迷わずそちらを買ってください。体験はほぼ同じです。
写真撮影のコツ
- 定番の写真は序盤に撮れる。 どちらのルートも、都市に入る前の最初の数分で絵はがきビューが現れます。引き返せないので、そこでじっくり時間をかけましょう。
- カメラのアイコンを探す。 公式パネルでは、テラス、下段プラットフォーム(2-B)、花崗岩の混沌、水鏡、聖なる石などに撮影スポットが示されています。
- 三脚と自撮り棒は置いていく。 リャクタ内には持ち込めません。40 x 35 x 20 cmを超えるリュックも同様です。
- 時間帯を考える。 早い時間帯は、特に雨季には霧がかかっていることがあります。見学中に晴れることもあれば、晴れないこともあります。写真を最優先するなら、1日の最後の時間帯は避け、最大滞在時間の2時間30分も考慮しましょう。
- 標識に従う。 公式パネルは、許可された場所だけを歩き、文化省職員の指示に従うよう呼びかけています。どんな写真のためでも、ルートを外れてはいけません。
空き状況に関するコツ
- 決める前に、tuboleto.cultura.pe/disponibilidad/llaqta_machupicchuで実際の空き状況を確認しましょう。
- 2-Bが売り切れなら2-Aを買う(逆も同様)。両者の違いはわずかです。
- サーキット2がすべて売り切れの場合: 同じ日にルート1-B(上段テラス)と3-B(サーキット3の設計ルート)を、2枚のチケットと異なる時間帯で組み合わせましょう。上部エリアと王族の地区を見ることができます。
- 6月〜10月と祝日は早めに購入する。 この時期は早く埋まります。
- まずルートと時間帯を決める。 そのうえで、入場時間に合わせて列車とバスを手配しましょう。
- チケットに希望のルートが記載されているか確認する。 日付や名義の変更はできず、チケットは記載された日付、時間、サーキットでのみ有効です。
ガイドは必要?
必須ではありませんが、推奨されています。RM 000334-2026-MCで改められた規則第17.1条では、入場には入場券と公的な身分証明書が必要であり、観光ガイドの同行が「推奨される」と定めています。神殿や建物が多いサーキット2では公認ガイドがいると理解が大きく深まりますが、希望すれば自分で見学することもできます。そのほかのマチュピチュの入場条件も確認しておきましょう。
よくある質問
- サーキット2Aと2Bの違いは?
- 公式マップによると、2-Bは見張り小屋近くの下段プラットフォームまで行き、2-Aは行きません。その代わり、2-Aは太陽の神殿の展望ポイントへ下ります。それ以外の順路、料金、入場時間、最大滞在時間は同じです。
- マチュピチュの定番写真が撮れるのはどちら?
- どちらでも撮れます。2-Bは下段プラットフォームから、2-Aはそれより少し下の農業地区のテラスから撮影できます。一番高い場所(上段プラットフォーム)からの眺めはサーキット1に属します。
- サーキット2で太陽の神殿の中に入れますか?
- 入れません。2-Aは展望ポイントから眺め、2-Bはその展望ポイントを通りません。太陽の神殿の建物内部はサーキット3に含まれます。
- どちらのルートにもコンドルの神殿は含まれますか?
- はい。公式マップによると、コンドルの神殿はどちらのルートでも帰りの区間にあります。
- 中にはどのくらい滞在できますか?
- 入場から最大2時間30分です。14:00または15:00に入場する場合は、最長17:30までです。
- サーキット2の料金はいくらですか?
- 外国人大人はどちらのルートもS/163です。チケットS/152とSERNANP料金S/11の合計です。
- 入場後に2-Aから2-Bに変更できますか?
- できません。チケットに記載されたルートに従う必要があり、選択していないルートに入るとリャクタから退場させられることがあります。
- サーキット2にワイナピチュは含まれますか?
- 含まれません。ワイナピチュはサーキット3のルート3-Aで、専用のチケットが必要です。
まとめ
2-Aと2-Bは同じサーキット2の2つのバリエーションで、料金、入場時間、滞在時間は同じ、順路もほぼ共通です。2-Bは見張り小屋近くの下段プラットフォームが加わり、2-Aは太陽の神殿の展望ポイントが加わるうえ、枠がずっと多くなっています。都合のよい時間帯に空いているほうを選び、チケットに記載されたルートと入場時間を必ず確認しましょう。
出典
- ペルー文化省、見学サーキットとルート:https://www.machupicchu.gob.pe/circuitos-y-rutas-de-visita/
- ペルー文化省、ルート2-Aの公式マップ:https://www.machupicchu.gob.pe/wp-content/uploads/2024/06/C2-R2A.pdf
- ペルー文化省、ルート2-Bの公式マップ:https://www.machupicchu.gob.pe/wp-content/uploads/2024/06/6-C2-R2B.pdf
- ペルー文化省、サーキット2の公式パネル:https://www.machupicchu.gob.pe/wp-content/uploads/2026/06/PANEL-DE-CIRCUITO-2.jpg
- ペルー文化省、入場時間と猶予時間:https://www.machupicchu.gob.pe/wp-content/uploads/2024/05/HORARIOS-DE-INGRESO.pdf
- ペルー文化省、行動規範:https://www.machupicchu.gob.pe/normas-de-conducta/
- Tu Boleto、マチュピチュのリャクタの空き状況:https://tuboleto.cultura.pe/disponibilidad/llaqta_machupicchu
- 大臣決議528-2023-MC(サーキット、ルート、滞在時間):https://cdn.www.gob.pe/uploads/document/file/5627334/4985976-resolucion-ministerial-n-000528-2023-mc.pdf
- 大臣決議000285-2025-MC(2026年の入場上限とルート別付属書):https://www.gob.pe/institucion/cultura/normas-legales/7355929-285-2025-mc
- 大臣決議000317-2025-MC(料金):https://transparencia.cultura.gob.pe/sites/default/files/transparencia/2025/11/resoluciones-ministeriales/rm000317-2025-mc.pdf
- 大臣決議000334-2026-MC(チケット、ガイド、入場):https://transparencia.cultura.gob.pe/sites/default/files/transparencia/2026/09/resoluciones-ministeriales/rm-334-2026-mc.pdf
- 2026年5月1日からのSERNANP料金(Infobae):https://www.infobae.com/peru/2026/02/09/suben-tarifas-de-ingreso-a-machu-picchu-desde-cuando-rige-y-cuanto-costara-entrar-en-2026/